よくあるご質問
■ 処理ごみに関して
Q1 プラスチック製品で分解しづらいものはありますか?
A1 はい、PPやPPEのような耐熱性、耐衝撃性の高いものや厚みのあるペットボトルのキャップなどは分解に時間がかかります。
分解しづらい製品は、ポリプロピレン(PP):ゴミ箱やバケツ、食品用タッパ― 、ポリフェニレンエーテル(PPE):コネクター、ドアハンドル、外装部品などです。
Q2 金属は処理できますか?
A2 できません。無機質なものは分解処理不可能です。
Q3 金属類以外に処理できないものはありますか?
A3 はい、塩、カルシウムです。
卵の殻は黒くなって出てきます。
また、強アルカリ性の処理物も触媒と中和してしまい処理されなくなります。
Q4 処理後に生成されるバイオマスカーボンの質量はどれくらいですか?
A4 サンプル1で95.1wt%、サンプル2で99.5wt%でした。
処理物により変化いたします。
Q5 プラスチックの分解では悪臭や有害ガスは発生しますか?排気対策は必要ですか?
A5 処理臭は出ますが、有蓋ではありません。
大量の処理ですと専用フィルターを排気口に取り付ける必要があります。
その他処理物の場合でも、排気口には何らかのフィルターを取り付けることになります。
Q6 ダイオキシンは生成されますか?
A6 タツタ環境分析センターの分析結果で、排ガスの測定値で「ダイオキシン類毒性等量」が0.013ng-TEQ/m3との結果でした。※ダイオキシン類対策処置法での規制基準値は焼却2トン/hで5ng-TEQ/m3です。
■ 機械に関して
Q7 機械の処理能力は何リットルまで可能ですか?
A7 処理能力は最大、一時間あたりの投入量1,000リットル、24時間稼働で24,000リットルです。
Q8 効率の良い機械の選定は?
A8 排出されるごみの量や、ごみの保管等が難しく迅速に処理を行わなければならない場合など、最適な機種選定をご提案しますが、24時間稼働での運用をおすすめしています。
Q9 加熱温度と方法は?
A9 加熱方法は「遠赤外線ランプ」を使用しており、最高温度は200℃までの「乾燥装置」です。
ガス燃焼など火炎を使用する焼却炉に比べ、スプリンクラーなど必要とされる設備にかかる初期投資や担当者の防火上の義務負担が全く異なります。
Q10 機械本体からの動作音はどの程度ですか?
A10 動作音は撹拌用のモータ音のみです。しかも低速(1回転/約3秒)ですので振動もほとんどありません。
Q11 機械の動力源は何ですか?
A11 電気(200V/100V)のみです。部品構成は、ランプ、撹拌用モータのみで、処理能力に応じてランプ数とモータ能力を増やすことで対応します。
Q12 機械本体で消耗品や交換が必要なものはありますか?
A6 5年~7年程度を機械本体の交換時期と考えており、その間のメンテナンスは可動箇所の点検、油種の補充となります。
Q13 機械の処理槽の中には「かすみ触媒」以外のものはありますか?
A13 ありません。処理が進むと有機物が分解され粒子状のバイオマスカーボンが生成されます。
■ 「かすみ(化炭)触媒」に関して
Q14 かすみ触媒とはどんなものですか?
A14 強酸性系+炭化物の成形加工品です(製法特許取得済)。
Q15 反応温度は何℃ですか?
A15 160℃~200℃が化学分解の温度範囲です。
それ以外の温度では反応が起こらないのが特徴でもあり、常温で素手で触っても反応は起こりません。
Q16 補充の必要性はありますか?
A16 あります。使用していくと、反応と動作時の処理物との擦れにより減っていきます。
90リットル/時サイズの機種の場合、年2回のメンテナンス時に全量入れ替えとなります。
Q17 保管時に危険なことは何かありますか?
A17 ありません。ただし触媒が反応温度内にあるときに素手で触ると人体も有機物であるため反応が起こりますのご注意下さい。
三協熱研株式会社の計量証明書にて、ばいじん、硫黄酸化物、窒素酸化物、全水銀の排ガス測定結果は「大気汚染防止法施行規則」の基準値以下になっています。
Q18 常温時に誤って飲み込んだ場合どうなりますか(粉体も含めて) ?
A18 人体は反応温度以下ですので、問題なくそのまま人体から排泄されます。
■ 処理後のバイオマスカーボンに関して
Q19 バイオマスカーボンは保管時の危険性はありませんか?
A19 ゴミ固形燃料RDFではありませんので、自己発火や異常加熱は考えられません。
一定量が生産されたら搬出用の箱で宅配便でも送れます。
Q20 バイオマスカーボンは買い取りが可能だそうですが、その後の流通ルートは確保できているのでしょうか?
A20 Kgあたり1円以上で「資源材料」として購入させていただきます。
その後の販売ルートは当社で確保しております。
Q21 バイオマスカーボンにはどんな用途があるのですか?
A21 プラスチック製品の着色剤、ペレット状に加工して燃焼用の材料などに使用されます。
分析結果報告書で「総発熱量」が5,100Kcal/Kg前後で焼却炉には優しく、自己発火性のない燃料となります。